menu

家庭教育フォーラム

Q.

息子がゲームばかりほしがって困っています

2016/9/9

小五の息子ですが、小三の時、ゲームに夢中になり、内外共に悪い影響が認められたので、ゲームを取り上げました。

小五になった今も、「みんな持っているし、仲間外れにされたりするので、ゲームがほしい」と毎晩のように言います。

本人は「勉強もするし、お手伝いもするので、ゲームを買ってほしい」と訴えます。他の物に興味を持たせようとしても難しいです。勉強も今でさえあまり出来ないのに心配です。どうするのがベストなのでしょうか。

A.

注意深く、細やかな気持ちで、忍耐強く、子供の話を聞いてみてください。

回答者


多田 聰夫【この回答者の他の記事】

家庭教育フォーラム代表

ゲームばかりに集中する子供さんの姿を見ている両親は心配な思いが募ってきます。何とかしたいと思う気持ちになるのは当然なことだと思います。

小学五年生ともなれば、だんだん自分の意志がしっかりとして、自立の思いを持つようになり始める時期だと思います。それが、まだ経験が少ない時期ですので、表現や態度や発言の内容が定まっておらず、親にとっても不愉快な言い方をしてしまいがちです。

小学五年生の子供さんの気持ちの問題と、両親の気持ちの問題とがあるわけです。心情面とルールの観点で考えてみたいと思います。親は、ゲームをやめさせないといけないと思い、子供の行動を変えたいと願うことがあります。子供は、親が自分のことを分かってくれていない、と感じていることがあると思います。

そこで、子供がゲームをしたい気持ち(どんなに面白いのか等)や、ゲームをやるようになったきっかけ等をよく共感していくことが大切だと思います。子供は、親が自分の気持ちをわかってくれたと感じる時、親の愛を感じるようになると思います。

子供は、親が自分の気持ちをわかってくれたと感じた時に、親の願いに耳を傾けるようになると思います。その時に、親がなぜゲームをやめてほしいのかを、冷静にわかりやすく静かに、子供に説明する必要があるでしょう。

その後、子供もゲームをやりたい思いを何度も話してくるでしょう。親は、子供気持ちを大切にして、よく共感的に話を聞いてみましょう。何度も繰り返して、親子が理解を深めていく必要を感じます。

しかしそれだけでは、根本的な解決にはならないと思いますので、ゲームに対するルールを、親子で決めてはどうでしょうか。例えば「一日に〇時間までとする。」とか「約束を守れなかったらゲームを〇日停止する」等、夫婦でそのルールを共有して、子供と話してみてはどうでしょうか。そして、約束したことは、必ず守るようにしてください。

親子関係は、どんなことでも「何でも話せる」関係を継続するようにしましょう。夕食の時間などを大切にして、注意深く、細やかな気持ちで、忍耐強く、子供の話を聞いてみてください。すぐには、うまくいかないかもしれませんが、信頼関係が出来た分だけ、親子の話が通じるようになると思います。