世界日報は7月8日付一面で「同性愛家庭、子供に精神的悪影響 成人期のうつ症状2,6倍」とアメリカの研究結果を報じました。
オピニオンのビューポイント|米研究結果、同性愛家庭で育てられた子供に精神的悪影響
これまでアメリカ心理学会は、同性カップルと男女のカップルの子供に差異はないと報告してきましたが、これが覆される結果となりました。
ただし、これまでもアメリカでは同様の研究結果が発表されています。
例えば池谷和子長崎大学准教授は、『月刊正論』2015年12月号で次のように紹介しています。
「同性カップルは一時的な関係であって一生涯生活を共にすることを前提とはしていないこと」
「親密な相手がいても性交渉は別で複数の違った相手とも性交渉すること」
「育てている子どもに対して、性的虐待をする割合が高いこと」
自分の両親がいつ離婚をするかわからない不安定な家庭環境、両親が常時お互いに平然と不倫をしているという家庭環境は、子供が健全に成長するには大変厳しい環境であると池谷さんは指摘しています。
子供にとって、教育熱心な親のしつけが抑圧に、愛情深さが毒になりうることはよく知られています。同様に、心優しい同性カップルが、愛をもって子供に接しているつもりでも、子供の精神には悪影響を及ぼしている事実が明らかになったのです。
そもそも性的嗜好形成の要因として、精神科医の岡田尊司氏は親子の「愛着障害」に着目しています。(『愛着障害』光文社新書)
「たとえば、男児の妊娠中に、母親が強いストレスをあびたり、ある種の薬物を服用していると、胎児の精巣から分泌される男性ホルモンの量が少なくなる。これは性同一障害や同性愛傾向を生む要因となる」
生涯、愛着障害を抱えていた夏目漱石には女装癖があり、マゾヒズムや性器の露出症があった教育者ルソーもそうでした。
このように子供は親の影響を受けながら育ちますし、また、親にとっては子供との関係が自分の幸不幸に影響を与えます。
個人の人権や嗜好性も、家族の関係の中で見直す段階に来ているのではないでしょうか?
執筆者
澤田 拓也
親孝行の会
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